臨床眼科学会へ

土曜日の早朝、というか深夜というか、午前3時半に自宅を出発しポンコツロードスターで一路大阪へ。グランキューブ大阪で開催された臨床眼科学会へ参加して来ました。

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夜明けのドライブは気持ちいいです。
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朝一番の近視進行抑制のモーニングセミナーに滑り込みました。サンドイッチほおばりなから近視の疫学のお話、最新の治療のお話など伺いました。現在当院でもオルソK、低濃度アトロピン点眼、EDOFコンタクトを用いて近視進行抑制治療を行っておりますが、先日認可され近日発売予定のクーバービジョンMisightや近視進行抑制眼鏡(DIMS、DOT、HALT)など新しいことがどんどん出てきます。会場もかなりの入りで関心の高さが伺えました。参天製薬のリジュセアも認可&発売され患者さんから近視抑制の問い合わせを受けることも増えてきました。しっかり勉強して取り入れていかねばなりません。

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機器展示場にもミャクミャク様。結局万博は行き損ねました・・。

流石に寝不足もたたり夜ホテル到着後はバタンキューでした。よく使うAPAホテル。安定の狭さですがなんだか落ち着きます。

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帰りは幌おろして帰ってきました。いい季節です。


院内研修〜アイベータ&ノズルック

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昼休憩は千寿製薬の担当さんがおいでになり、同社の緑内障配合点眼剤「アイベータ」の改良について2点解説してくださいました。
1点目は防腐剤について。角膜上皮障害の原因となる塩化ベンザルコニウム(BAC)フリーとしたこと。緑内障患者さんは複数の点眼を使用せざるを得ないことも多く、角膜への影響が減らせることはありがたいです。
そして2点目は点眼ノズルの改良。ノズルに濃い色のリング状の鍔をつけて視認性を上げています。「ノズルック」・・オヤジのツボにささるネーミングセンスです。
点眼というのは正しくさすのは実は結構難しく、高確率に失敗しているというデータもあります。肝心の眼内に入らず目の周りにかかって多毛や色素沈着等副作用ばかり目立ったり、点眼の先が触れて不潔になってしまったり・・・。
「点眼効果がイマイチ?」なんて時には、そもそもうまく入っていない可能性も考えなくてはなりません。点眼が目に入らなければ薬効も何もありませんので、いかに成功するかが非常に大切です。患者さんにも「点眼は座ってやらず、寝そべってゲンコツ重ねてさしてね」(仰臥位げんこつ法)という指導をします。それでも視野欠損、視力低下、変視等ある患者さんにとってはなかなか狙いが定まりにくいです。「ノズルック」は点眼の中心が非常にわかりやすくなっていますので効果は高いでしょう。まずはアイベータからということですが、今後他の点眼にもどんどん広げてもらいたいです。
ありがとうございます。> 千寿さん


月下美人

医院の裏手に栽培されていた月下美人が久々に咲きました。
満月に咲くとかいう話も聞きますが、まさに中秋の名月の下での開花。

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「咲きそう・・」と思ってチェックしてると1時間程の間にみるみる満開へ。

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翌朝は萎れてしまっていました。一夜のみの開花。神秘的な花ですね。