院内研修〜疾患と検査〜

050228勉強会

火曜日の昼休憩は月例院内勉強会でした。スタッフさん担当で眼科検査項目について解説してくれました。フォロー中の各種疾患毎や術後タイミングなど患者さんの状態に応じてどの様な検査や対応が必要なのか?詳細に解説してくれました。眼科の特殊なところだと思うのですが予診から診察までの間、事前にある程度の検査を行なって頂く事が多いです。もちろん診察後必要な検査を追加し再度の診察となる場合も多いのですが、患者さんの待ち時間短縮、医師の負担軽減のためにいろいろと頑張ってくれています。ありがたいことです。
インシデント報告では今回診察室と受付での連携ミスによって患者さんをお待たせした事例が報告されました。申し訳ありませんでした。どうすればシステムとしてミスを回避できるか?色々と相談して試行錯誤してみております。またお気づきのことがございましたらご指摘ください。


院内研修〜マキュエイド〜

050221勉強会

昼休みはわかもとの担当さんがおいでになり、同社薬剤「マキュエイド」について解説してくださいました。
眼底黄斑部浮腫やぶどう膜炎の方にステロイド懸濁液トリアムシノロンアセトニド(TA)注射で治療する場合があります。黄斑浮腫の治療としては抗VEGF抗体硝子体注射を行われる事が多いのですが、過去に梗塞の既往がある方などはリスクが高めになります。当院でもTAのテノン嚢下注射(STA)を行うことはしばしばあります。薬剤の説明や調剤方法について動画を交えて解説してくださいました。
ありがとうございました > わかもとさん


第111回鳥大眼科研究会

050218鳥大眼科研究会

土曜日の夜は第111回鳥取大学眼科研究会に参加してきました。
鳥取大学附属病院では多診療科多部門でアスリートをサポートするTSAという取り組みをしておられ、そこに眼科も参加しておられます。繰り返す同側下肢の怪我の原因として上斜筋麻痺&斜頸からくる体の傾きが原因として考えられたという報告がありました。整形外科の先生方とディスカッションしながら治療、考察しておられ非常に興味深い内容でした。
特別講演は国立病院機構大阪医療センターの大鳥安正先生が、OCTを用いた緑内障鑑別診断と題してお話し下さいました。現代の眼科診療に於いて光干渉断層計(OCT)は欠かせない機器になっています。当院でも若年者を除き、新患の患者さんは基本全例スクリーニングしていますが、思わぬ疾患が見つかる事もしばしばです。緑内障もOCT画像から発覚することもあり、自らの視神経乳頭観察能力の未熟を反省する事も多いです。緑内障と紛らわしい疾患との鑑別などを交えて解説くださり大変勉強になりました。乳頭観察の重要性を再確認し肝に銘じました。中心視野検査とアムスラーチャートがよく相関するというお話もあり、簡便短時間に行うことができますので日常診療で役立ちそうです。ありがとうございました。

第14回山陰手術談話会へ

土曜日の夕方は車で松江テルサへ。山陰手術談話会に参加してきました。
特別講演は鳥取大学の佐々木慎一先生から増殖硝子体網膜症(PVR:proliferative vitreoretinopathy)について解説がありました。分類や一般的なお話のほか実際に治療された症例について呈示してくださいましたが、画像を見た瞬間「おぉ・・こんな網膜どうすんの?」と言いたくなるような症例が多数でした。網膜硝子体治療最後の砦として日々奮闘しておられるお姿に頭が下がります。当院からもいつも難しい患者さんの治療をお願いしており本当に感謝です。
症例検討の部では近隣の先生方が手術のみならず症例報告や相談事項を持ち寄って発表されます。日常診療でしばしば悩むような内容でいつも勉強になります。コロナ騒動でしばらくご無沙汰していた会ですがやはり興味深い会でした。また積極的に参加したいと思います。