アイリーア8mg記念講演会

週末は参天製薬さん&バイエル薬品さんにお誘い頂き、ポンコツロードスターで岡山へ。グランヴィア岡山で開催されたアイリーア8mg発売一周年記念講演会に参加してきました。加齢黄斑変性、糖尿病黄斑症、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫等に用いられる硝子体注射製剤です。お二人の先生から解説を頂きました。
加齢黄斑変性では改定された新ガイドラインの解説もありました。「滲出型加齢黄斑変性(AMD)」→「新生血管型AMD」や「choroidal neovascularization:CNV」→「macular neovascularizationMNV」など用語の変更、診断、治療管理等お話くださいました。これまでFA/IA造影検査は必要とされていましたが、非侵襲で患者さん負担少なく撮影のできる「光干渉断層血管撮影(OCTA)」が勧められているようです。
この度当院でも光干渉断層計(OCT)を更新しニデック社の最新機種「Glauvas」導入が決まりました。進化したOCTAも勿論搭載されており、AMD治療にも非常に役立つと楽しみにしています。そのほか投与方法としても患者さん一人一人にあわせて投与回数を減じるTrinity レジメンやPRN法(悪化時投与)とTAE法と使い分けなどのお話もありました。
2題目は糖尿病黄斑症(DME)に対するお話でしたが、こちらでも治療のお話ではPRNではDMEでもやはり視力長期予後は保てないこと、TAE法のようなProactive療法も考えなくてはならないことなどお話がありました。またレーザーとのコンボ治療は数年後に投与回数減じる可能性もあるようでした。
今回もSustainable Disease Control:SDCの重要性が語られていました。これらの疾患はなかなか寛解状態へ持ち込むことが難しく、やはり持続的にコントロールしてお付き合いしていく必要性があります。そのなかで今回のアイリーア8mgを含む第二世代製剤は効果の増強や治療間隔の延長が期待されます。
大変勉強になりました。ありがとうございました。>参天さん、バイエルさん

帰りはあいにくの雨。蒜山SAでいつものポジションですが、大山は雲の中でした・・