第97回鳥取大学眼科研究会

土曜日夜は米子コンベンションセンターにて開催された「第97回鳥取大学眼科研究会」へ参加してきました。
大学&近隣の先生方の一般講演3題の後、特別講演として京都府立医科大学教授の外園千恵先生から「角膜上皮ステムセル疲弊症のリスクマネジメント 」と題して、眼化学外傷(特にアルカリと熱傷)、Stevens Johnson症候群、眼類天疱瘡などを中心にお話下さいました。
アルカリ外傷は開業医でも時に出くわす疾患です。早期の厳重な洗浄は勿論ですが、角膜上皮幹細胞を含めた障害範囲の的確な把握につとめることと、早期の消炎治療が予後に対してきわめて重要とのことでした。また慢性の類天疱瘡が白内障手術をきっかけに増悪する場合もあるとのこと。肝に銘じたいと思います。
培養口腔粘膜上皮シートによる外科的治療や特殊なコンタクトを用いた視機能回復など非常に興味深いお話も沢山頂戴しました。ありがとうございました。