第111回鳥大眼科研究会

050218鳥大眼科研究会

土曜日の夜は第111回鳥取大学眼科研究会に参加してきました。
鳥取大学附属病院では多診療科多部門でアスリートをサポートするTSAという取り組みをしておられ、そこに眼科も参加しておられます。繰り返す同側下肢の怪我の原因として上斜筋麻痺&斜頸からくる体の傾きが原因として考えられたという報告がありました。整形外科の先生方とディスカッションしながら治療、考察しておられ非常に興味深い内容でした。
特別講演は国立病院機構大阪医療センターの大鳥安正先生が、OCTを用いた緑内障鑑別診断と題してお話し下さいました。現代の眼科診療に於いて光干渉断層計(OCT)は欠かせない機器になっています。当院でも若年者を除き、新患の患者さんは基本全例スクリーニングしていますが、思わぬ疾患が見つかる事もしばしばです。緑内障もOCT画像から発覚することもあり、自らの視神経乳頭観察能力の未熟を反省する事も多いです。緑内障と紛らわしい疾患との鑑別などを交えて解説くださり大変勉強になりました。乳頭観察の重要性を再確認し肝に銘じました。中心視野検査とアムスラーチャートがよく相関するというお話もあり、簡便短時間に行うことができますので日常診療で役立ちそうです。ありがとうございました。