カラコントラブル

先日参加した岡山での高度管理医療機器販売業の管理者講習会では、今年も通販や大手量販店販売のカラーコンタクトの問題が話題に上がっていました。
当院でも最近トラブルの患者さんが増えている実感がありますが、全国的には相当な数の報告が上がっているようです。安価な海外ブランドのカラコンは酸素透過性がとても現在の水準でないものが多く、知らず知らずに角膜内皮障害のような永続的な障害を残す可能性もあります。単純な着色レンズは角膜や眼瞼への障害が強く論外ですし、安全なサンドイッチ着色構造を謳いながらも綿棒でこすると色落ちしてしまう物もあるなど、粗悪品も多いとのことでした。
そしてやはり最大の問題は、指導や診察も受けていない初心者が簡単に入手、継続使用出来てしまう事です。昨年の調査ではトラブル事例の大半が若年者とのことでした。(10代40%、+20代で86%)
最近の女子中高生の三種の神器は「スマホ、ツケマ、カラコン」なんだそうです。眼科医の嫌いな物ばかり・・。
親御さんに隠れてこっそり・・なんて話しも聞きますし、都会の方では通常のコンタクトと度無しカラコンの二重装着する強者も居るとか?。
 「皆がやっているから大丈夫」・・なはずがありません。
 「○○プロデュース!」の有名人が責任を取ってくれる訳でもありません。
トラブルがあったときには「若気の至り」ではすまない後遺症に一生苦しむ事もあります。本来カラーコンタクト自体、推奨されるものではないですが、せめて眼科医フォローのもと信頼出来る製品を使用して欲しいと思います。